cometikiの9割は寺脇康文さんで、できている

私の9割は寺脇康文さんで、できている。…ので自然と思考が寺脇さんにつながっていくのでした。イラスト、日々のあれこれをまとめていきます。

ネタばれカモン!舞台『クザリアーナの翼』東京公演感想【後編】

感想内の台詞や諸々のことにつきましては、

私の脳内加工済みのものとして、まるっと

本気になさいませんよう、ご注意ください。

かなり寺脇さんよりのものになっております。

あと、個人的に感じたことなので、岸谷さんや、

舞台『クザリアーナの翼』として表現したかった

ものとは、多分、絶対異なります。

ご容赦ください。

正真正銘の

舞台『クザリアーナの翼』を観たいかたは、

是非!劇場へ!!

 ■ちなみに前編はコチラ

 ネタばれカモン!舞台『クザリアーナの翼』東京公演感想【前編】

イグレット(佐藤江梨子さん)はいまだに、

スワン元帥(湖月わたるさん)の家に軟禁されて

いました。

スワン元帥のもてなしは素晴らしいもので、

ディッシュ民でいた頃よりも、はるかにいいはず

なのに、イグレットの表情はすぐれません。

ギゼル大佐(山本裕典クン)に、「いつでも

お前を殺せる」と言われたことにも、怯えて

いましたが、イグレットはスワン元帥という

人物に恐怖を抱いているようです。

第二幕は、湖月わたるさんと佐藤江梨子さんの魅惑的な雰囲気から始まりました。

お2人のダンスがまた…素敵。

あと、湖月さんの「チュッ」っていうキッス音?が、すんごく綺麗なんですよね!!

どういう仕組みになっているのでしょう?!

あの「チュッ」は、トキメキます!!

「トキメキなんて感じてる場合じゃないわよ!」なのは、イグレットなのでしょうけれど…並んだお2人は、お似合いです♪

もっと違った出会いかたが、あったらよかったのにと思えてなりません。

スワン元帥にとったら、恋にも似た感情だったのだろうし。

切ないなぁ。

スワン元帥も、自らのことについて語ります。

この国でこの立場にいることの辛さ、どうして

自分がイグレットに惹かれたのか…。

イグレットの美しさだけでなく、澄んだ瞳と声は、

スワン元帥の心さえも慰めてくれるのです。

スワン元帥は、イグレットを一生手元に置きたい

と考えました。

しかし、イグレットはどうしても、ディッシュ民

に戻りたいというのです。

…イグレットには、子どもがいました。

大人でさえ生きるのに必死にならなければ

いけない世界で、既に父親の居ない子どもを

守れるのは、自分だけだと想いを伝えます。

その子を守るというきもち、そして子どもの

生きたいという身体全体から発せられる力に、

イグレット自身もまた、生きる力をもらって

いました。

話を聞いたスワン元帥は、イグレットに

残った未練が子どもだというのなら、殺

してしまえばいいと、結論づけます。

理由を話せば子どもの元へ帰れると思った

イグレットは、慌てます。

なんとしても、子どもの命を護たい。

その一心で、イグレットは、スワン元帥

を手にかけるのでした。

そこへ、ガンクツ(風間俊介クン)、

グース(湖月わたるさん:二役)、

コルリ宮澤佐江さん)がやってきます。

取り乱すイグレットに、子どもの無事を

伝えるのですが、彼女の側にあるスワン

元帥の死体を見て、ガンクツたちも怯えます。

スワン元帥の死がバレれば、ただ殺される

だけでは済みそうにありません。

ギゼル大佐が、スワン元帥の部屋を訪れます。

慌てたガンクツは、顔の似ているグースに

スワン元帥の代役を務めるよう提案!!

イグレットとダンスをしているフリをします。

声は男らしい声の出せるコルリが担当。

動きはガンクツが、顔をグースが…と、

役割分担して乗り切りました。

この5人の場面は、かなりドタバタで楽しいです!!

スワン元帥が死んでいて、一歩間違えば”死”と隣り合わせな瞬間だからでしょうか…。

風間クンと、湖月さんと、佐藤さんと、宮澤さんの必死さ。

テンパるあまりに、へんなことやっちゃうとか言っちゃうとか。

「わかる!」ってきもちになります。

ごまかす決意を固めた4人に、呼ばれる山本クンですが、スワン元帥にしか見せない一面を、ここでこっそり見せてくれるんです。

かなり貴重な、ギゼル大佐!!←まだ、グースをスワン元帥だと信じているから

なんかもぉ、ギゼル大佐も人の子だよなー。

なんて、しみじみほっこりする場面だったりします♪←当者比

脱出方法を考えたガンクツは、グースに

束の間「スワン元帥のフリをしていろ!

必ず迎えにくる!」と約束して、屋敷を

出ます。

残されたグースは、心細いながらも

ガンクツを信じて、スワン元帥を演じる

のですが…

その頃、キジー(寺脇さん)とウグイ

(岸谷さん)、そしてオミナエシさん

(藤林美沙さん)は牢獄に閉じ込め

られていました。

寺脇康文さん イラスト 妄想 舞台『クザリアーナの翼』5

その場所には、他にも沢山のディッシュ

民が幽閉されています。

時間ばかりが過ぎてゆく中、

どうしたものか、と頭を悩ませるキジー

とウグイに、オミナエシさんが語り

かけます。

いつも番号で呼んでいたキジーに、

「キジー」という名前があったこと。

そして、ディッシュ民の名前に込め

られた願いも、ウグイから聴きます。

ココの、寺脇さんと岸谷さんと、藤林さんのトリオな掛け合いも大好きです!!

ナイス・トリオ!!←いい意味です

岸谷さんの自由時間(?)もあるのですが、それに寺脇さんと藤林さんが耐えられるか…みたいなw

岸谷さんの後の、寺脇さんのツッコミがまた面白くて!!

藤林さん、次へ進むの大変だろうなぁと、口元緩みっぱなしで観ております!!

大変といえば!!

この3人の掛け合いの後に登場となる、猪塚健太クン!!

SHITAPPER2のUstreamで話題に上ってはいたけれど、こんな感じでガッツリお芝居することになるんだ…と、ビックリいたしました。

密かに「のまれるなー!!」と応援してしまいます。

代々受け継がれてきた、想いを語って

いる内に、ウグイは力強く立ち上がります。

 ウグイ「こんなのおかしいよな?

 俺たちだけで終わりならまだしも、

 こんなこと続けられたら、たまん

 ねぇよな!?」

その想いに、キジーも立ち上がり、巻き

込んでしまったオミナエシさんのためにも、

牢獄からの脱出を図ります。

看守を騙して牢獄から出ると、牢獄の鍵も

手に入りました。

 ウグイ「これで、全部の牢の鍵を開け

 よう!みんなを助けよう!」

 キジー「そんなことしたら、どうなる

 んだよ?」

 ウグイ「わからないけど、もう止められ

 ないんだ!」

ウグイの決意を受けて、キジーは反乱が

始まったことを知ります。

まさか自分が国にたてつくことになるなんて、

思ってもいなかったキジーたち。

強い想いとチャンスが、彼らを後押しします!!

勢いに乗ったキジーたちは、第三種民族の

みんなの力も借りて、

第二軍国民を倒しに向かうのですが…

そこにはまだ、スワン元帥に化けたグースが

残っています。

ガンクツはなんとか妹を助けようと、スワン

元帥の家に向かいます。

上手くスワン元帥に化けた妹を褒めて、

「さあ、帰ろう」と促すのですが、グースは

首を横に振ります。

 グース「戻りたくないよ!だってここには

 夢に見た全てがあるんだよ?」

 ガンクツ「何言ってんだ?そんな格好して

 たから、おかしくなっただけだろう?」

 グース「違うよ!ホラ、見て?!これ

 (洋服や靴など)! 全部現実なんだよ?

 スゴイでしょう!!」

もうディッシュ民に戻らない、スワン元帥

として生きて行く…というグースをガンクツは

説得しようとするのですが、グースの指示で

軍国民により、屋敷から放り出されてしまう

のでした。

一度上がった反乱の声は、国内中にこだま

しました。

第二軍国民を、皇帝クエーサーを倒すべく、

ディッシュ民と第三種平国民が武器を手に

します。

ガンクツは、みんなが人殺しになってしまう

ことを憂いますが、誰も耳を貸しません。

そして、皇帝クエーサーは反乱を起こした

全ての人間を殺す許可を、第二軍国民に

出します。

皇帝クエーサーの指示を受けて、スワン元帥

の元を訪れるギゼル大佐。

そこで、反乱に怯えるスワン元帥の姿を目に

します。

 ギゼル大佐「貴様、何者だ?!」

遂に、グースの正体と本物のスワン元帥が

死んでしまったことがバレます。

ギゼル大佐は怒りに我を忘れ、刀を振り

上げるのでした。

寺脇康文さん イラスト 妄想 舞台『クザリアーナの翼』6

ディッシュ民と第三種平国民が、第二軍国民

と戦う中をガンクツは、グースを助けに

向かいます。

グースもガンクツに助けを求めるのですが、

スワン元帥の衣装を身にまとっているグース

のことを誰もディッシュ民だとは思いません。

混乱の中、グースはディッシュ民の手により、

殺されてしまうのでした。

目の前で妹を殺されたガンクツは、嘆き

悲しみますが、それはグースを直接殺した

相手にではなく、この国のシステムに対する

怒りだったように思います。

愛するスワン元帥を亡くした、ギゼル大佐と、

グースを死なせてしまった、ガンクツが

一対一で戦います。

こっからの、風間クンと山本クンの戦い様がっ!!

ハンパないカッコよさです!!

この場面までの空気感も、それぞれハンパないのですが、更にレベルを上げて一気に放出!!みたいな…。

「どこにそんなエネルギーが?」と思うほどに、毎回パワーアップされています。

動きもですが、感情の放出量がすさまじいんですよね。

呑まれまくりな場面です。

その頃。

ジーとウグイ、そしてコルリ

イグレットは、皇帝クエーサー

中村雅俊さん)の前に辿り着きました。

彼らの到着を待っていた、皇帝クエーサー

は悠然と出迎えます。

そして「私を殺せ」というのです。

ジーたちは戸惑います。

確かにこの国を支配する皇帝クエーサー

倒すために、ここまで来ました。

だけど、自らの死を受け入れている

皇帝クエーサーの姿を想像しているものは、

誰もいなかったのです。

 クエーサー「ここまでの反乱を起こして、

 私を殺さなければ、 また同じシステムが

 できあがり、君たちの働きはなかったもの

 となるだろう。もしも本当に、このシステム

 から解放されたいのであれば、私を殺す

 ことだ」

ジャメーリアという国を愛するが故に、

孤独と闘いながら生きてきた皇帝クエーサー

彼もまた、夢を描けずにいた一人でした。

その彼が唯一、望んでいたのがこの国の

システムを壊し、新たにつくりあげていく力

をもった人間でした。

ようやく目の前に現れた、キジーたちを

心の中で嬉しく思いながらも、手加減は

しません。

あくまで”本気”で戦って、勝敗を決め

なければ意味がないのです。

話を聞いてみたら、「皇帝クエーサー、いい人じゃん!」とか、勝手にまた感情移入始まってしまいました。

一番上にたった一人で立ち続ける、孤独というか…痛みというか。

すごく苦しい思いも沢山されてきたんだろうなぁ、と。

それを思うと、”仲間”と呼べる人がいるディッシュ民は、支配されてはいるけれど、しあわせなのかもしれない…などとも思ってしまいました。

いざとなったら、”力をあわせる”ことだってできるんですから。

それだけの自由は、許しているんですよね。

皇帝クエーサーは。

くうっ…切ない!!

そんでまた、本気の喧嘩をしようじゃないか!!という姿勢が、カッコイイ!!

「自分一人くらい倒せないで、なにが愛する国のためにだ!」とか思ってるんだろうなぁ。

夢をつくれる人たちのために、一番最初のでっかい壁になってくれたんだ。

どういう経緯で、クエーサーが皇帝になったのか…ならざるを得なかったのかはわかりません。

でも、周囲が違っていたら、支配だけじゃない統治の仕方も、きっとできた人なのだと思います。

もつれ合うようにして、なだれこんで

くるガンクツとギゼル大佐。

さらに第二軍国民まで現れて、騒然と

なります。

ギゼル大佐を倒した後、ガンクツを

庇ったコルリが刺されます。

大事な仲間が、どんどん消えてゆく中、

ガンクツ、キジー、ウグイは最後の力を

振り絞って、皇帝クエーサーに立ち

向かいました。

すると…

ガンクツたちの本気を感じ取った、

皇帝クエーサーが剣を手放したのです。

勢い余ったガンクツたちは、その瞬間に

気づくことなく皇帝クエーサー

倒します。

倒した後、皇帝クエーサーの真意を

知ることになるのでした。

寺脇康文さん イラスト 妄想 舞台『クザリアーナの翼』7

やっと、自由を手に入れることができた、

ディッシュ民と第三種平国民。

喜びをわかちあいますが、敗れた第二

軍国民たちもいます。

第二軍国民たちに刀を向ける、仲間を

ジーが制します。

 キジー「怯えている彼らは、昔の

 自分たちじゃないか」

だから、傷つけたりするのはやめよう…と。

残った全員で、明るい未来を築いてゆこう

と誓うのでした。

【終幕】

第二幕の流れが、書けば書くほどあやふや

になっていってしまいました!!

ホントにまるっと鵜呑みになさらないで

ください!!

そして、本編を観る機会がありましたら

「やーい!間違ってるじゃーん!」と、

あったかくツッコんでやってくださいませ。

拙い観劇レビューではありますが、

わずかでも舞台の風を感じて楽しんで

いただけていたら、幸いです。

舞台『クザリアーナの翼』を観て感じた

ことについては、また改めて(←まだ

あるんかい!)描きます!!