ラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』の放送から妄想発生
先日、ラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』の代行DJで、いろんな設定で様々な役をアドリブで演じられた、寺脇康文さん!
寺脇さんのアドリブ劇を聴いていたら、「こんな寺脇さん、見たいなぁ…」という欲が湧いてきたので、久しぶりに妄想を展開してみます。
物語を書くまでには至らなかったのですが、設定はできました!
底抜けに明るい、お人好し!名前は、大月 空(おおつき そら)とします。
50歳だけど、これまで定職に就いたことがない男性。
定職に就かなかったのは、競争とか派閥争いが苦手なため、誰かがクビになりそうな事態が起きると「じゃあ、僕が辞めますんで」と、仲裁に入って辞表を出してしまうから。
空は、絶対叶えたい夢とか希望を、特に持っていない。
ついでに、家族(妻子)も持ってない。
友だちと呼べる人も少ないけど、生きることは楽しい!という人間です。
オムニバスで…各回に主役は別にいて、主人公の空は脇役みたいな感じです。
なぜ脇役っぽいかというと、毎回、空の働く場所が変わるから。
そして、その職場の1人が各回の主役になります。
…わかり辛いですね…。
妄想物語はこんな感じです
■和音の場合
舞台は、商社の営業。
バリバリの仕事人間な30代の女性・松永和音(まつながかずね)が主役です。
男性ばかりの職場で働く和音は、常に負けないようにと神経を尖らせていた。
ミスをしないことはもちろん、どんなに仕事が忙しくても、誰にも頼ろうとしない。
1人で遅くまで残業したり、家に仕事を持ち帰って"完璧"であろうとし続ける。
実家暮らしの和音は、両親から「無理しないで」と心配されているが、「忙しい部署で働いているんだから、これくらいは当たり前!」と聞く耳を持たない。
"完璧"な自分ではあるが、職場ではどこか浮いている、和音。
その違和感を拭うために頑張るが、逆に異質であることが浮き彫りになってしまう。
なにが原因かわからないまま、イライラだけが募ってゆく。
そして和音のイライラは、パート事務員の空へ向けられる。
見積書と請求書のフォーマットを間違えて作成したり、相手先に持って行く資料のコピー枚数を間違えたり…ミスをすることが多い(と感じられる)からだ。
「どうしてもっと、ちゃんとしないんだろう!」と、和音は怒りを覚える。
しかし、空の周りには営業員たちが集まって、談笑することが多いことに気づく。
ミスをしても、叱られはするがフォローしてもらって大事には至らない。
なにより営業員たちが、空を必要としていることが伝わってくる。
「え?ちょっと、おかしくない?私、こんなに頑張ってるのに…なんで?」と、悶々とする和音。
飲み会で空と話をする機会ができたとき、和音は酔った勢いで日頃の恨みつらみを空本人にぶちまける。
すると「それは、しんどいですね。1人でそんなに頑張っておられるなんて、大変でしょう…お疲れ様です」と、空に労われてしまう。
完璧にできることは、素晴らしいけど、周囲にいる人に助けてもらうのも、悪いことではない…ということを、空から教えてもらう、和音。
労ってもらったことと、空からのアドバイスで、肩の力が抜けた和音は、それまでより幾分楽に仕事に取り組めるようになったのだった。
■直生の場合
舞台は、コンビニ。
夢も希望も持っていない、20代の男性・西岡直生(にしおかなお)が主役です。
フリーターの直生は、コンビニのバイト仲間として空と出会う。
大学で就職活動をしたものの、内定がもらえないまま卒業してしまった。
周囲の友だちは、正社員として立派に働いていたり、結婚して家庭を持つ者もいる。
焦りが増してゆく、直生。
バイトをしながら正社員の求人を見つけては、面接を受ける日々。
しかし、テキスト通りの受け答えを繰り返す内、「自分は本当は、なにがやりたいんだろう?」と、わからなくなっていた。
立ち止まって考えてみると、自分には夢も希望もないことに気づく。
「このままでいいんだろうか?」と不安を覚える直生は、バイト先の空に相談する。
いつも笑顔で、底抜けに明るい空に、前から興味を持っていたのだ。
すると「あー…僕は今まで、定職に就いたことないからなぁ」と、笑い飛ばされてしまう。
「え?そんなので、大丈夫なんですか?」と、なにが大丈夫なのかわからないが、直生は反射的に問い返す。
「僕にはこの生き方が合ってるし、毎日が楽しかったら充分だよ。自分に無理して、生きることを嫌いになるよりは…まぁ、いいかなぁ…」
そう言って、ふわりと笑う空を見て、「そっか。夢とか希望とか、特に持ってなくてもいいんだ」と、直生は妙な安心感に包まれたのだった。
…という感じで、生きるのに苦しかったり、不安を覚えている人が、空と関わることで、肩の荷を下ろして歩き出せるようなお話が、見たいのです。
上では、主役となる人の側ばかり書いてますが…空に気持ちを吐き出す前に、もっとガッツリ空と関わってもらって、空の不思議な雰囲気を体感?する場面があればいいなぁ。
「当たり前って、当たり前じゃないし、別の考えがあってもいいよ」みたいな。
「生きることを嫌いにならなけりゃ、それだけで充分だよ。やっていけるよ」と…寺脇さんに、言って欲しいだけなのかもしれません。
あ!
空の髪型は、おとなし目の茶色で、少し長めだと嬉しいです!
ふんわりした感じのっ(*ノ∀`*)
…妄想は果てしなく続くのでした。