東京芸術劇場で『マイ・フェア・レディ』2度目の観劇!
2016年8月10日(日)まで、東京芸術劇場で上演されている、舞台『MY FAIR LADY マイ・フェア・レディ』。
3年ぶりの再演になります!!
イライザ役は前回と同じく、霧矢大夢さんと真飛聖さんのダブルキャスト!
そして、ヒギンズ教授を寺脇康文さん!
ドゥーリトルを、松尾貴史さんが演じられます!
お話の大筋はそのままですが、細かなセリフ(ニュアンス?)や歌詞が変わっていたりして、「ああ!前と違う!」と発見する楽しさもあったり。
新キャストの高橋惠子さん、水田航生クンとのやりとりも、とても新鮮です!!
続けて『マイ・フェア・レディ』囲み取材の様子をげきぴあにUPしました! 寺脇さん曰く、リボーン版ならぬ「リ・リボーン版」らしいですよ!? → https://t.co/ggvr24bkUc pic.twitter.com/1AyHbX3Vy1
— げきぴあ byチケットぴあ (@gekipia) 2016年7月12日
今回は、2016年7月17日。
東京芸術劇場で行われた、昼公演の感想を書きます。
ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。
公演中の地震には驚きましたが中断はありませんでした
最初、私自身が興奮して身体が揺れているんだと思ってましたが、地震で。
それもちょっと長い(長く感じました)揺れだったので、客席がざわっとなって。
場面は、ヒギンズ教授の家でピッカリング大佐が、録音された声を暗闇で聴かされているところでした。
「どうなるんだろう?」と、ドキドキ見守っていると、揺れが落ち着いたのを見計らって、セリフが再開されました。
寺脇さんも田山さんも、落ち着いておられて…いえ、そう観えただけかもしれませんが…すごいなぁ…と。
きっといろんな事態を想定して、シュミレーションされているんだろうなぁ。
私は観劇中に地震…なんて経験、初めてでとても緊張しました。
とはいえ、緊張したのはそのときだけで、後は笑って泣いて大騒ぎ!!
不安になったことも、すっかり忘れてしまう程です。
でも、ドゥーリトル演じる松尾さんが、アドリブでこんなことを言ってくださいました。
場面は、酒場から酔っ払って仲間と出てくるところ。
酒場の店主・ジョージとのやりとりがあります。その中で…
ドゥーリトル「今、揺れなかったか?ああ、俺が酔っ払っているからか…津波の心配は?」
ジョージ「ない!」
>引用元:舞台『MY FAIR LADY マイ・フェア・レディ』2016年7月17日より
さりげなくお客様が気にしているであろう情報を、差し込んでくださる松尾さんの心配りといったら!
松尾さんの言葉を聴いて、安心された方も多いだろうと、感動しました。
ヒギンズ教授とピッカリング大佐のじゃれ合いが激しかった!
今回は、ヒギンズ教授とピッカリング大佐のじゃれ合いが激しくて、激しくて。
メチャクチャ笑わせていただきました!!
今思うと、地震の不安を取り除こうとしてくださっていたのかもしれません。
イライザが「ひ」と発音できなくて、ヒギンズ教授がからかうところも。
イライザが「ひ」と初めて発音できて、ヒギンズ教授とピッカリング大佐の3人で大はしゃぎするところも、すごく楽しそうに無邪気にはしゃいで!!
授業中にヒギンズ教授がイライザの口に、ビー玉をいっぱい突っ込むのですが…必死に頬張る真飛さんを見て、寺脇さんが「顔、怖いな!」と茶々をいれてみたり。
んー…それ以外にもツッコミを入れておられた気がするのですが、聴き取れませんでした。
ヒギンズ教授の口にした言葉を、そのまま真似ようとするイライザ。
中々上手く喋れません。
イライラを始めるヒギンズ教授に、イライザは動きを真似てみせます。
それに気づいた寺脇さんは、「動きはいいから、言葉を真似しろ!」と注意←かわいい
ところが真飛さんはきょとんとして、しばらく寺脇さんの動きを真似されていました。
シンクロしてるイライザとヒギンズ教授、すっごく可愛かったです!!
必死に正しい発音、正しい言葉を身に着ける授業を続けるイライザとヒギンズ教授。
2人をよそに、ストロベリータルトにかぶりつくピッカリング大佐。
あまりの美味しさに「こいつぁ、うめぇー!!」と感嘆するのですが、今回はすごく大仰に言ってのけられて。
そんなピッカリング大佐をじろりとにらむ、ヒギンズ教授。
しまった!と思ったピッカリング大佐は「あ…美味しい」と訂正。
しかし「遅い!遅いんですよ!」と、ツッコむヒギンズ教授!!
ヒギンズ教授のやけっぱち感が、たまりませんでした!!
今回一番笑ってしまったのは、アスコット競馬場の場面。
イライザがキチンとした発音で喋るたび、ヒギンズ教授とピッカリング大佐はハイタッチして喜びをわかちあいます。
何度目かのジャンピングハイタッチで、なんと!ピッカリング大佐の帽子が、ポーンッと飛んでいってしまったのです!!
マンガの中でしかみられないタイミングだったので、面白かった…。
イライザが話を続ける中、いそいそと帽子を拾って被りなおす田山さんもまた可愛らしくてっ!!萌えました!!
ヒギンズ教授って基本、女性に弱いんだなーと思う
口達者で頭も顔もいい、ヒギンズ教授。
世の中割と、自分の思い通りになっている人なんだと思います。
ところが家に帰れば、ヒギンズ教授の行動を諫めてくれるピアス夫人がいるし。
母親のヒギンズ夫人には、かなり甘えています。
今回は特にその部分がわかりやすく表現されていて、ヒギンズ教授の大人な表情と子どもっぽさ丸出しの両方が堪能できます。
ピアス夫人に叱られて、ふくれっ面になるところとか、怖がるところとか。
心を許しているピアス夫人にだからこそ、ヒギンズ教授が見せる顔で。
ピアス夫人を呼ぶときのヒギンズ教授の声音は、とてもやわらかくて幼いし。
やんちゃな雰囲気も満載で、思わず笑ってしまいます。
そんな寺脇さんを、ヒギンズ夫人役の高橋さんと、ピアス夫人役の寿さんが上手く受け止めてくださるので、胸キュンが止まりません!!
お2人あっての、ヒギンズ教授!!って思います!!
子どもっぽい部分が増したヒギンズ教授、とってもとっても可愛いです!!
イライザが放っておけなくなるのも、わかるっ!!
なんだか本当に、ハッピーエンドで嬉しくなる物語です。
あ!
昨日、うろ覚えだったセリフを覚えました。
「ひかりあふれ ひばり ひらり」と、「ひそやかに ひそむ ひつじ」!
あー!スッキリした!!
さて。
東京公演の後は、名古屋と大阪で地方公演が行われます。
名古屋公演は、2016年8月13日(土)~2016年8月14日(日)まで、愛知県芸術劇場 大ホールにて。
大阪公演は、2016年8月20日(土)~2016年8月22日(月)まで、梅田芸術劇場 メインホールにて行われる予定です。