マンガと映画と演劇が一度で楽しめるような舞台!
少し前ですが、雑誌『シアターガイド』2015年2月号に、舞台『プルートゥ PLUTO』に関するシディ・ラルビ・シェルカウイさんと、森山未來さんのインタビューが掲載されています。
カラーで、計4ページ。
1~3ページは、ラルビさんと森山さんのインタビュー記事で、4ページ目は稽古場の様子が紹介されています。
マンガ『PLUTO』について語られる、ラルビさんと森山さんの記事を読んでいると、自分が同じマンガを読んでいるとは思えません(≧△≦)
好きのレベルが違い過ぎます←当たり前だ
マンガの世界にあるイメージとか、それぞれの登場人物の気持ちとかを、細やかに汲み取って、更に身体の細胞の中にまで受け入れられているような感じなのです。
だからまるで自分の一部分について、お話されているように見えました。
そんな方々が集まってつくられたのが、舞台『プルートゥ PLUTO』なんですね。
マンガのいいところがふんだんに盛り込まれていますし、舞台装置やロボットの意思を持っているかのような動きと、劇場で味わう役者さんたちの熱量は、舞台ならでは!!
『PLUTO』が何重にも美味しく味わえました!
完璧だと思われているロボットの不完全さに親近感
森山さんが語られた”アトム”という存在に、私は驚いてしまいました。
”ブッダ的に振る舞おうとしている”のがアトムなんじゃないかな。本当は自分より精度の高いウランに対しての嫉妬や、天馬博士から「おまえは失敗作だ」って言われたことへの傷があったりして、すごくダークな感情も秘めている。
>引用元:シアターガイド 2015年2月号 2015年1月2日発行276号 13ページより
私の中のアトムというのは、妹思いでひたすらに優しい良い子でした。
ウランへの嫉妬なんて、思ってもみないことです。
天馬博士の息子の代わりにつくられたから、自分がロボットであることにコンプレックスがあるのかもしれないけど…というところまでしか、想像できませんでした。
アトムがウランに、嫉妬かぁ…。
あんなに可愛くて、沢山の人に愛されて、賢くて、完璧なのに…私にもわかるような、嫉妬という感情を持っていたりもするなんて、ビックリです。
森山さんとラルビさんから語られる”アトム”には、ますます親近感を持ちました!
きっと他のキャラクターたちについても、私が気づけなかった魅力が掘り起こされているんだろうなぁ。
舞台版『プルートゥ PLUTO』ならではの魅力!
舞台版『プルートゥ PLUTO』は、映像や舞台美術に、キャストの皆さんの表現力が加わって、それはそれは素晴らしい世界が広がっています。
誌面では稽古場の様子が掲載されていますが、この写真からあのステージは想像がつきません!
>cometikiの舞台の感想はコチラ
舞台『プルートゥ PLUTO』東京公演感想ネタばれアリ!前編
舞台『プルートゥ PLUTO』東京公演感想ネタばれアリ!後編
感想に書きそびれましたが、アトムとゲジヒトが行うメモリーチップの交換のシーンは、何度みても鮮やかです。
本当に身体の中から、メモリーチップを出し入れしているんじゃないかという程でした!
マンガの中に登場するこのシーンでは、こんなに萌えることはなかったのに、不思議です。
舞台上で演者さんたちが演じておられるからこそ感じる、手の艶とか色気があるのでしょう!
劇場内の全てから魅力があふれている作品なので、隅から隅まで舐めるように観たいのですが、私の動体視力が追いつきません…orz
なので、できればDVD化されることを切に望みます!!
>公式サイト様⇒森山未來主演『プルートゥ PLUTO』公式|Bunkamura