売上の数字にこだわる銀行の世界は、全く予想外でした!
2015年7月8日(水)、22時から日本テレビ様で放送された、連続ドラマ『花咲舞が黙ってない』第1話に、寺脇康文さんが、東京第一銀行・日本橋支店の支店長・橋爪藤一役でゲスト出演されました!
ざっくりとドラマの内容を、書いてみます。
日本橋支店は何百とある支店の中で、全国1位の成績を誇っています。
それは数字のためなら手段を選ばない、橋爪支店長の強引な方針がありました。
顧客を騙して投資をさせたり、不必要な貸付をしたり…目標金額が達成されないとわかると、サギまがいのことを、部下に命令するのです。
そのくせ問題が起きると、橋爪支店長は「部下が勝手にやったこと」として、部下だけを切り捨てます。
しかし、大企業である東京第一銀行の仕事を失くしたくない行員たちは、橋爪支店長の言葉に怯えながらも、逆らえずにいたのでした。
ある日、顧客の1人が日本橋支店を訴えるという事態が起き、本部・臨店班の花咲舞さん(杏さん)と、相馬健さん(上川隆也さん)が、橋爪支店長の元へやってきます。
ところが日本橋支店の誰も、事実を語ろうとしません。
細やかに調査を進めてゆく中で、花咲さんと相馬さんは、橋爪支店長から命令されて動いたという、渉外課の北原有里さん(片瀬那奈さん)から話を聞き出しました。
彼女から聞いた橋爪支店長のあまりの仕打ちに、花咲さんは「黙っていられない!」と叫びます。
花咲さんの言葉を聞いた行員たちは、次第に自らの声を上げ始めるのでした。
全然予想しなかった橋爪支店長の、極悪非道ぶりにビックリ!
花咲さんに喰ってかかられる立場らしい…と知ってはいても、どこかで「橋爪支店長にも、いいところはあるハズ」と思っていました。
でも…悪い人だったなぁー…橋爪支店長。
部下は、自分のコマとしか思っていないし、お客様まで"いいカモ"にしか思っていない辺り…「え?!銀行の、支店長なんですよね!?」と再確認したくなります。
内容を偽ってでも、商品を売って数字が欲しいとか…私の中の"銀行"のイメージには無かったので、ビックリしました(ドラマですけど)。
今回は顧客の方が訴える…という形で問題が発覚しましたが、見えていない部分はもっと沢山あるのだろうなと考えて、怖くなります。
"全国1位の成績"をキープするって、無理だろうと思うので。
銀行の営業部(?)ではないのですが、昔働いていた職場の営業さんが言っていたことが、ストンと納得できたことを思い出します。
それは「長く営業を続けていくなら、毎月目標を達成しないこと」ということです。
目標を達成してしまうと、翌月は必ず「もっと数字を取ってこい!」と言われるハメになるので、目標を達成していたとしても「あとちょっとだけ足りなかった」ことにして報告する。
「なんで目標達成できないんだ!」と、叱られることはあるけれど、翌月無理なノルマを課せられずに済むから…ということでした。
…今はこういう裏技(?)は、通用しないのかもしれませんが、毎月毎月、右肩上がりに売上が伸び続けていくのは、苦しいときもあるんじゃないかと思うのです。
橋爪支店長の上司・常務取締役の真藤毅さん(生瀬勝久さん)も、薄々は気づいていそうな気がしますが、やっぱり数字さえとってきてくれればいいんだろうなぁ。
数字ばかりに気を取られて、目の前の人間に意識が向いていない感じ。
銀行全体がこんな空気なら、橋爪支店長の言動を極悪非道というのは違うのかもしれません。
むしろ、自然体と言うべきでしょうか?
もしも学校を卒業してからすぐに東京第一銀行へ入社したとしたら、橋爪支店長は他の会社の常識を知らない訳です。
「売上を達成するためには、手段を選ぶな!」と、上司に教えられてきたのなら…それが彼の"社会の常識"になっているかもしれません。
出向先で戸惑わないといいなぁ…と、今さら心配になってきました。
橋爪支店長の腕時計シャランラーがツボでした!!
今回の橋爪支店長の萌えポイントは、"腕時計シャランラー♪"です!!
自分の力を誇示するときや、部下を威圧的に怒鳴るときに、橋爪支店長が必ず左手の腕時計を、シャラシャラと鳴らします。
ああやって毎回、"怒鳴る=腕時計の音"を繰り返していたら、行員の皆さんはシャラシャラという音を聞いただけで、どこに居ても橋爪支店長を思い出しそうですね。
彼のクセなのか、計算してやっているのかはわかりませんが、インパクト大きかったです!!
間近で腕時計をシャラシャラ鳴らされたら「イラッ」としそうですが、それも橋爪支店長の思うツボな気がします。
極悪非道だ…と言いながらも、橋爪支店長のいいところを探したくなりました。
そして見つけたのが、花咲さんの叫びに応じて、行員の皆さんが声を上げる場面です。
「命令された!」と告白する行員1人1人の名前を、橋爪支店長は呼ばれました。
自分のコマくらいにしか思っていないと思っていたのに、ちゃんと名前は覚えておられるんだなぁ…っと思ったのです。
口調は冷たくて乱暴ですが、まだちゃんと人と人として行員の皆さんと向き合っておられる気がしました。
…ん?
もしかして橋爪支店長は、行員の皆さんを自分のコマくらいにしか思ってない…なんてことはないのかもしれません。
本気でモノ扱いだったら、名前なんて憶えないだろうと思うので。
考えれば考えるほどに、不思議な人だなぁ…橋爪支店長。
もっとお話を聴きたかったです!!