cometikiの9割は寺脇康文さんで、できている

私の9割は寺脇康文さんで、できている。…ので自然と思考が寺脇さんにつながっていくのでした。イラスト、日々のあれこれをまとめていきます。

舞台『マルグリット』妄想ストーリー

寺脇康文さんご出演!舞台『マルグリット』大阪公演感想を書いていて、妄想話を思いついてしまいました。

「こんな感じだったらどうだろう?マルグリット!!」というのを、ざっくり書いてみます。

このお話は、完全な私の自己満足です。

妄想の勢いで書き上げたお話なので、設定の足りない部分や、ツッコミ所満載かもしれません。

また、舞台『マルグリット』本編などとは、全く関係がありません。ご容赦ください。

舞台『マルグリット』大阪公演感想3 2009年5月11日

《マルグリット》

○オットーの屋敷

 マルグリットのパーティーに集まっている、友人達。

 その中心でマルグリットが、狂乱に興じている。

 そこへオットーが鬼の形相で現れる。

オットー「何だ、コレは?」

マルグリット「何って、私の誕生パーティーよ?皆がお祝いしてくれてるの♪」

オットー「(呆れた溜息を吐いて)なら、もう充分だろう。こんなに飲んで」と、マルグリットの頬に手を添える

マルグリット「いや」と、オットーから離れる

 オットー、「パンパン」と手を叩く。

オットー「さあ、皆!パーティーは終りだ!」

友人A「あら。そんな事言わずに、将軍も一緒にお祝いしましょうよ」

友人B「そうそう!いつまでも美しいマルグリットに乾杯♪」

 擦り寄ってくる、友人A・友人Bを交わして、オットー。ジョルジュの元へ

オットー「ジョルジュ。君から頼まれていた、ガソリンの配給権だが手配しておいた」

ジョルジュ「そうですか。ありがとうございます!」

 ジョルジュ、「パンパン」と手を叩く。

ジョルジュ「さあさあ、皆!続きは私の家でやらないか?極上のワインが手に入ったんだ」

 友人達、歓声に沸く。

ジョルジュ「では、失礼致します」

 友人達、退出。

 2人きりになる、オットーとマルグリット。

 背を向けて立ち尽くす、マルグリットの元へ向う、オットー。

 冷たい声で語りかける。

オットー「今日は2人きりで祝いたい…と、言ったハズだが?」

 マルグリットの肩を抱き、顎を掴むと無理矢理目を合わせる。

マルグリット「(怯え)わざわざ来てくれた友人を、追い返せと言うの?」

オットー「(失笑)友人?あいつ等は、君の事をキャビアかガソリンの配給権位にしか思ってないぞ?」

 マルグリット、口を一文字にしてオットーの手を払いのけると、自分の身体を自分で抱く。

 オットー、マルグリットの背に向って囁く。

オットー「君を愛しているのは、私だけだ」


○寂れた建物

 オットーの家を抜け出して来た、マルグリット。

 微かに聞こえる音楽を頼りに、建物の中に忍び込む。

 中では、アルマン・アネット・ルシアン・ピエロ達を中心に、軍に隠れて音楽を楽しむ人達が居た。

 ピアノを弾いている、アルマンに近付く、マルグリット。

 歌うアネットに、歌手だった頃の自分を重ねる。

アルマン「みない顔だね、お姉さん」

マルグリット「え…ええ。初めて来たから…上手ね、ピアノ」

アルマン「ああ。コレで食ってるから♪」

マルグリット「え?」

アルマン「今はこんなトコで演ってるけど、たまに大金持ちの家のパーティーとかで弾いたりもするんだ」

マルグリット「そうなの…」

 表情の曇ったマルグリットを見て、アルマン。アップテンポな曲へシフトする。

アネット「コラ!また勝手に曲変えて~」

アルマン「いいじゃん。歌えよ、アネット」

マルグリット「あ…私。歌っていい?」

アルマン「え?」

アネット「歌えるの?歌って!」

 マルグリット、歌声を披露する。

アルマン「!(マルグリットに恋をする)」

 歌い終えたマルグリットに、惜しみない拍手が送られる。

 誇らしげな、マルグリット。

 そこへ空襲警報が鳴り響く。

 霧散する人々。

 アルマン、マルグリットの手を掴む。

アルマン「名前は?」

マルグリット「必要無いでしょう?」

アルマン「どうして?次に会えた時、君の名を呼びたい!」

マルグリット「会えるハズ無いわ!放して!」

アルマン「会いに行くから!僕が!」と、力強い目で見つめる

 マルグリットとアルマン、誰も居なくなった場所で見詰め合う。

 「ドーン!」と近くに爆弾が落ちる。

 抱き合う2人。

 しばし、沈黙。

 互いの無事を確認するように見詰め合い、自然と唇を重ねる。

マルグリット「マルグリット」

アルマン「アルマン」

 「ドーン!」と遠くに爆発音。

アルマン「ここは危険だ。逃げよう―…」

 「マルグリット様~!」と、男達の声。

 マルグリット、アルマンを突き放す。

マルグリット「逃げて!」

アルマン「(?)でも…」

マルグリット「お願い!また出会う為に、今は逃げて!」

アルマン「!」

 アルマン、マルグリットの手を取り、薬指に再会を誓うキスをする。

 アルマン、走り去る。

 その後姿に、ときめくマルグリット。


○オットーの屋敷

 オットーの部下2人に囲まれ、俯いて立つ、マルグリット。

オットー「どこに隠れているのかと思えば、まさかお出掛けとはな」

 オットー、マルグリットの髪の毛を手に取り、嗅ぐ。

 背後に回り、抱締め囁く。

オットー「外は危険だと、あれ程言っておいたのに。君が無事で本当に良かった」

 オットー、マルグリットの首筋にキスをする。

 顔を上げると、”将軍”の声で…

オットー「ヘルマン!」

ヘルマン「はっ!」と、扉から入ってくる

オットー「門番を連れて来い」

 ヘルマン、一礼して出て行く。部下2人も続く。

マルグリット「(ハッとして)やめて、オットー」

 ヘルマンと部下2人が、門番を連れて来る。

マルグリット「ねぇ、オットー」

 オットー、縋りつくマルグリットを突き放す。

 マルグリット、床に倒れる。

オットー「いつも任務ご苦労。門番の仕事は疲れるだろう?」

 門番A・門番B、顔を見合わせ口篭る。

オットー「(上等の笑顔で)楽にしてやる」

 胸元から拳銃を取り出すと、一瞬のためらいも無く2人を撃ち殺す。

マルグリット「いやぁぁぁぁぁっ!!」

 マルグリット、泣き崩れる。

 ヘルマンと部下2人が門番A・門番Bを片付ける。

 オットー、跪きマルグリットをあやすように抱締める。

オットー「嗚呼、マルグリット。愛する君を失うなんて、一時たりとも考えさせないでくれ。例え神であろうとも、私から君を奪う事は許さない!愛してる

 ―…」

マルグリット「…」と、言葉無く涙を流す


○アネット達の家

 談笑している、アルマンとアネット。

 そこへピエロが戻って来る。

ピエロ「オイ!わかったぞ!あの女の正体!」

アルマン「”あの女”じゃない!マルグリットだ!」

アネット「もう、この子ったら。口を開けば、マルグリット、マルグリットって…」

アルマン「だって、会う約束をしたんだ!」

ピエロ「あ~…それ、だがな」と、咳払いする

アルマン「何だよ?」

ピエロ「あの女はやめとけ!」

アルマン「はあっ?!何言ってんだよ?あ、コレか?」と、煙草を取り出す

ピエロ「そうそう、ちょうど一服したかったんだよ…って、違うよ!」

アルマン「じゃあ何だって言うんだよ!」

アネット「ねえ、ピエロ。誰なの?」

 ピエロ、アルマンとアネットを交互に見てから、一息吐く。

ピエロ「将軍・オットーの愛人だ!」

アルマン&アネット「!?」

 アルマン、ふらふらと椅子に腰を落とす。

アルマン「彼女が?…嘘だ…」

 アネット、アルマンの肩に手を添える。

アネット「本当なのね、ピエロ?」

ピエロ「ああ!」と、吐き捨てる

アネット「ねえ、アルマン…」

アルマン「信じない!彼女が愛人だなんて!」

 アルマン、アネットの手を払いのけ、立ち上がる。

アルマン「だって、聞いただろう?彼女の澄んだ歌声!見ただろう?女神みたいな美しさ!」

ピエロ「それで将軍殿を手玉にとってんのさ」

アルマン「彼女は違う!」

 アルマン、ピエロに掴みかかる。

 制止しようとする、アネット。

 そこへ、ルシアンが現れる。

ルシアン「そこまで言うなら、アルマン!会いに行くといい」

アネット「ルシアン!何言うの?そんなの無理よ!」

ルシアン「そうでもないぜ?今度のオルガ邸のパーティー。将軍殿も出席されるらしい」

ピエロ「仕事か?」

ルシアン「ああ。どうする?」と、アルマンに

アルマン「行くよ!」


○オルガ邸

 仮装して演奏している、アルマン達。

 そこへ、オットーとマルグリットが連れ立って現れる。

オルガ「これは、これは将軍殿」

オットー「お招きいただき、ありがとうございます」

オルガ「マルグリット様も、ようこそいらっしゃいました」

マルグリット「…」と、無表情のまま

オットー「すみません。どうも体調がすぐれぬようで」

オルガ「そうですか。よろしければ別室にご案内しますが?」

オットー「必要ありません」

 「私が居れば」と言うように、オットー。マルグリットの腰を抱く。

オルガ「それではどうぞ、お楽しみください」と、去る

 オットーの周囲には、すぐに人垣が出来る。

 マルグリット、目立たぬようにオットーの傍から離れる。

 「ふっ」と、ピアノが曲調を変える。

 (前出で、マルグリットが歌った曲)

マルグリット「?」と、聞き覚えのある曲に、ピアノの方を見る。

 仮面の下から、アルマンが笑顔を送る。

マルグリット「!」

 マルグリット、手に持っていたグラスを落とし、割ってしまう。

オットー「どうした?大丈夫か?」と、駆け寄る

マルグリット「(青ざめて)ええ、大丈夫…」

オットー「真っ青じゃないか?少し、奥で休ませてもらいなさい」

 オルガ邸の使用人がマルグリットを抱えるようにして、その場を後にする。

○オルガ邸・別室

 長椅子に身を横たえている、マルグリット。

 そこへ忍んで来る、アルマン。

アルマン「マルグリット」

マルグリット「(ビクッとして)…アルマン?」と、身体を起こす

アルマン「会いに来たよ」と、近付く

マルグリット「どうして?」

アルマン「(きょとんと)だって、約束したじゃないか?」

 マルグリット、両手で顔を覆う。

アルマン「大丈夫?」と、手を伸ばす

マルグリット「触らないでっ!」と、払いのける

アルマン「(悲しげに)ごめん」

マルグリット「あ…いえ…私こそ…」

 アルマン、無邪気に微笑んで

アルマン「マルグリット。僕は君が好きだ」

マルグリット「え?」

アルマン「今日はね、それを伝えに来たんだ」

 マルグリット、立ち上がりアルマンに背を向ける。

マルグリット「ダメよ」

アルマン「ダメ?」

マルグリット「私はダメなの!」

アルマン「君が将軍の愛人だから?」

マルグリット「!?」と、振返る

アルマン「でも、僕はマルグリットが好きだ」

マルグリット「ダメ…」と、震える

アルマン「ねぇ、何がダメなの?君の気持ちを聞かせて?」

マルグリット「…」と、力なく首を左右に振る

 アルマン、マルグリットの手に触れる。

マルグリット「!」と、顔を上げアルマンと目が合う

アルマン「僕の事、嫌い?」

マルグリット「…」

アルマン「嫌いならそう言って。諦めるから」

マルグリット「………」と、涙を流す

アルマン「(困ったように微笑む)じゃあ、嫌いじゃないなら頷いて?」

マルグリット「………(コクンと頷く)」

アルマン「ありがとう。今はそれで充分だ」

 アルマン、マルグリットの薬指に再会を誓うキスをする。

アルマン「また会いに来るよ。そして、いつか君に”好き”って言ってもらう。そうしたら―…」

 アルマン、右手の人差し指をマルグリットの唇へ。

マルグリット「!」

アルマン「じゃあ、また!」

 アルマン、部屋を出て行く。

 マルグリット、アルマンが触れた唇に手を添え、胸をときめかせる。


○とあるお金持ちのお屋敷

 パーティー会場。

 少し離れた場所から、マルグリットを見ている、オットー。

 マルグリットの周囲には、数人の女性が居て歓談中。

オットー「ヘルマン!」

ヘルマン「はっ!」

オットー「なぁ、どう思う?」

ヘルマン「は?」

オットー「最近、マルグリットは富に美しくなったと思わんか?」

ヘルマン「は…はい…?」

オットー「私に寄り添うようにして、色んな場所のパーティーへ顔を出すようになったしなぁ…」

ヘルマン「それは…なによりで?」

オットー「ヘルマン!」

ヘルマン「はっ!」

オットー「貴様、出世せんな」

ヘルマン「は??」

オットー「もういい。いいか?何があっても、マルグリットから目を離すな?」

ヘルマン「はっ!」

 オットー、ヘルマンのネクタイを掴んで引き寄せる。

オットー「ただし、気取られぬように、な?」

ヘルマン「はっ!」


○これまた、とあるお金持ちのお屋敷・別室

 忍んで会っている、マルグリットとアルマン。

 だが、一定の距離は保ったまま、談笑している。

アルマン「ねえ、もし戦争が終わったら、どうする?」

マルグリット「どう…って、別に」

アルマン「終わったら、2人でどこか別の場所に行かない?」

マルグリット「別の場所…?」

アルマン「ああ。僕達の事を誰も知らない場所」

マルグリット「…」

アルマン「そこで、僕は君の為にピアノを弾いて。君は僕の為に歌をうたって…」

マルグリット「(アルマンの言葉を遮って)無理よ!そんなの無理!」

アルマン「どうして?」

 マルグリット、扉に向って歩き出す。

アルマン「マルグリット?」

マルグリット「もう、会うのやめましょう!」

アルマン「え?」

マルグリット「やっぱり、私じゃダメよ!」

アルマン「そんな事…」

マルグリット「私はオットーの愛人なの!それは、戦争が終わろうが終わるまいが関係の無い事。私は永遠に彼の愛人なのよ!」

 しばし、沈黙。

アルマン「それは、君の望み?」

マルグリット「…私の…望み、なんて…」

 アルマン、マルグリットの手を取り、向き合う。

アルマン「君の望みは、何?」

マルグリット「お願い。もうこれ以上、私に近付かないで!」

 アルマン、「パッ」とマルグリットの手を離す。

マルグリット「あ…」と、悲しげな表情

アルマン「君は、神に囚われている訳じゃない。君を苦しめている鎖は断ち切る事が出来るんだ。そして、君はいつでも自由になれるんだ」

マルグリット「…アルマン…」

アルマン「君が何かを望む事は、罪じゃない」

 アルマン、マルグリットが向っていた扉とは逆方向に去る。


○アネット達の家

 アルマン、アネット、ルシアン、ピエロが居る。

ピエロ「…どういう事だよ?」

ルシアン「純粋な”仕事”って訳にはいかないだろうな」

アネット「アルマン!あなたは行かない方がいいわ!」

アルマン「逆だろ?用があるのは僕だけだ」

ピエロ「冗談じゃねえ!将軍殿の屋敷で演奏なんて!罠だ!入ったが最後、二度と出て来れねえ!」

ルシアン「しかし、逃げ切る事も出来ないぞ?」

アルマン「僕に考えがある」

 アルマン、懐から拳銃を取り出す。

アネット「アルマン!あなた!?」

アルマン「これは賭けだ。協力してくれないか?」

ルシアン「わかった」


○オットーの屋敷・寝室

 ドレスに着替えるマルグリットを、椅子に座って眺めている、オットー。

マルグリット「…何?」

オットー「君は、本当に美しい」と、微笑む

マルグリット「そんな事…」

オットー「愛している」

マルグリット「…」

オットー「応えなくてもいい。君には、私だけなのだから」

マルグリット「?」

 オットー、立ち上がりマルグリットをエスコートする。

オットー「さあ。パーティーのはじまりだ!」

○オットーの屋敷

 広間にて、パーティーが開かれている。

 演奏をしている、アルマン達。

 オットーとマルグリットが現れる。

 客人達、歓声に沸きオットー達を取り囲む。

 オットー、マルグリットから手を放し、ピアノを弾くアルマンの元へ。

マルグリット「?」←まだアルマンに気付いていない

オットー「いつもマルグリットがお世話になっているようで?」

 演奏を止める、アルマン。

アルマン「どういたしまして」

マルグリット「!」と、青ざめる

オットー「君のお陰で、ますます彼女は綺麗になった。礼を言うよ」

アルマン「それではお気付きですね?」

オットー「?」

アルマン「マルグリットが貴方の元では咲けない華だと―…」

 オットー、アルマンを殴る。

 床に倒れる、アルマン。

オットー「わかってないのは貴様の方だ!マルグリットはココに居るからこそ美しいのだ!最高級の食事!最高級のドレス!最高級の―…」

アルマン「それが彼女の美しさでしょうか?」

オットー「そうだ!見るがいい!」と、マルグリットを指す

 客人達の中心に立つ、マルグリット。美しく着飾り、宝石に負けない程輝いているが、表情は曇っている。

 アルマン、立ち上がる。

アルマン「マルグリットを、僕にください」

オットー「(吐き捨てるように笑い)何だ?寝言か?」

アルマン「本気です」と、拳銃をオットーに突きつける

マルグリット「!」

 客人達、悲鳴を上げる。

アルマン「人間同士、話し合えばわかりあえるなんて理想論。僕は好きですけど、力でしか解決できない問題も、時にはあるんですよね」

オットー「よく解ってるじゃないか」と、拳銃を取り出す

 「パン!」と、大きな銃声が響く。

 オットーが倒れる。

 続いて、アルマンも…

 マルグリット、混乱する広間の中。人々の波を掻い潜って、アルマンの元へ。

マルグリット「アルマン!アルマン!!」

 アルマンの頭を抱き寄せる、マルグリット。

アルマン「…やあ。また、会えたね」と、息も絶え絶え

マルグリット「…アルマン…」と、涙

アルマン「…君の、望みは?」

マルグリット「…アルマン!私、あなたの事が好き!」

アルマン「………僕、も」と、にっこり笑って息絶える

マルグリット「いやぁぁぁぁぁっ!」と、号泣


○街中

 オットーも亡くなり、無一文で彷徨うマルグリット。

 出会う、元友人達は冷たく彼女をなじる。

 そして、「敵国と寝た売女」としてリンチに遭う。

 誰に助けられる事も無いまま、マルグリットは息を引き取る。

― END ―

舞台『マルグリット』を想いながら書きました

舞台では叶いませんでしたが、私はオットーとアルマンの直接対決を観たかったのです。

あと、マルグリットとアルマンの関係は”一度だけのキス”って所を強調したかった!

かなりベタな設定で、甘々な展開になってしまいましたが、自分の考える”純愛”が書けた気がします。

オットーも、もっと盲信的にマルグリットに狂ってていいと思うし。

むしろ、そんな寺脇さんなら見てみたいし☆

だって!唯一人の為だけに、世界が回っている訳ですよ!!

これもある意味”純愛”だと思います(人殺しはいかんけども…)。

ま。

私の書く話なので、最終的な救いは一片たりともありません。

『マルグリット』は、それでいいとも思うしなぁ。

舞台『マルグリット』が大好きな方には、原型留めてないから、ホントにごめんなさい。です。

それでも、時間潰しに、何かの足しに、この物語を読んでいただけたら幸いです。

そして、ひっそりこっそり、自分だけの”マルグリット”を妄想してゆく方が居られたら、わくわくするなぁ~♪