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私の9割は寺脇康文さんで、できている。…ので自然と思考が寺脇さんにつながっていくのでした。イラスト、日々のあれこれをまとめていきます。

地球ゴージャス公演vol.2『紙のドレスを燃やす夜-香港大夜総会-』感想

舞台『紙のドレスを燃やす夜-香港大夜総会-』感想 2015年3月27日

舞台『紙のドレスを燃やす夜-香港大夜総会-』感想 2015年3月27日

 

 

舞台『紙のドレスを燃やす夜-香港大夜総会-』について

この作品は、1997年にBunkamuraシアターコクーンで行われたものです。

地球ゴージャス公演の、2作目になります。

 

原案と脚本は、一色伸幸さん。

演出が岸谷五朗さんと、寺脇康文さんです。

 

 

■あらすじ(個人的超解釈ですので、ご注意ください)

 

フリーライターの立神雄作(岸谷五朗さん)は、中国返還が3カ月後に迫った香港で、特ダネを狙った際どい取材をしていた。

麻薬取引の現場に潜入できた立神は、偶然殺人事件を目撃してしまう。

その姿を黒社会に見つかり、命を狙われるハメになる、立神。

 

姿を隠すため立神は、元恋人・マギーが営むオカマバーへ向かう。

しかし店内では、マギーの葬儀が行われていた。

黒社会に、殺されたというのだ。

 

マギーは妻のマック(小泉今日子さん)に、自分がゲイでオカマバーを経営していたことを伝えていなかった。

 

そのため従業員の陳果(渡部哲さん)やポール(袴田吉彦さん)たち、そして常連客の梁鳳英(寺脇康文さん)は”男性として”マギーを送り出そうとするのだが、失敗。

マックに、マギーがオカマであったことがバレてしまう。

 

一同は、マギーを女性として送り出すことにした。

マギーと一緒に燃やされる、紙でできた生活用品。(※あらすじ補足)

その中には、ウエディングドレスもあった。

「きっと、マギーが着たかっただろう」と、従業員たちが用意したのだ。

 

葬儀が終わると立神は、陳果やポールたちと一緒に、マギーの仇を討つ計画を始める。

しかし、黒社会の人間である梁鳳英は1人、組織と立神たちとの間で苦悩することになった。

立神たちが考えた復讐を実行する中で、黒社会に歯向かった梁鳳英は、殺されてしまう。

 

仇討ちが終わったとき、マギーが隠していた新たな秘密が明かされてゆく。

 

 

※あらすじ補足

香港では、あの世で故人が不自由しないように、紙でできた生活用品を、故人と一緒に燃やす風習があるそうです。

 

 

なぜマギーがマックと結婚したのか…とか、マギーの元恋人である立神と、妻のマックの確執とか、ポールの心の内面と身体の事情とか、黒社会の中での梁鳳英とか、復讐を果たしてゆく内に、立神とマックが心を通わせあう場面とか…全然書ききれていない部分が、沢山あります!

 

…私には説明しきれないので、いつかDVD化して欲しいです(切実)!!

 

花3 2014年10月18日

花3 2014年10月18日

 

 

幕が上がってからずっと、ワクワクが止まりませんでした!

オープニングは、映画『香港大夜総会~タッチ&マギー~』の映像と共に始まりました。

劇中の映像が流れながら、そこに生身の立神(岸谷さん)が登場して、ステージ上を走り回るので、ビックリです!

 

いかにも、「今、そのフィルムから抜け出してきました!」という感じだったので、まるで魔法を見ているようでした。

映画を見ていなくても鳥肌が立ったので、もしも見て行っていたら体中の毛が逆立っていたかもしれません。

 

 

そしてその調子のまま、登場する人物1人1人にグイグイと惹きこまれていきました。

マギーの秘密を守ろうと、懸命に努力するバーの従業員たち。

サバサバした性格のマック(小泉さん)が、女性だけれど一番男らしく見えたりする、妙味。

 

マックにバレてからのオカマさんたちは、活き活きとした魅力に溢れています!

自分自身を偽らない故の、魅力でしょうか。

 

ポールとかスリットの深いドレスを着るのですが、足が綺麗なんですよ!

特に、ポール役の袴田さん!!

「袴田さん=美脚!」という公式が、私の脳に確実にインプットされたほどです。

 

 

オカマバーで繰り広げられたショーでの、立神…いや、岸谷さんのノリのよさは、たまりませんでした!!

被り物?とかもされて、従業員の皆さんと歌って踊って、さらには客席ごと煽ってしまう勢いなのです!

私、客席ですっごい手拍子してた気がするなぁ…。

 

 

感情移入しまくって身体が動いてしまった場面は、もう1つあります。

梁鳳英(寺脇さん)が、黒社会に殺されてしまうとき。

崩れ落ちる梁鳳英…いや、寺脇さんに思わず手を伸ばそうと、椅子から立ち上がりそうになりました。

 

なんかもぉ、物語の中にいたんでしょうね、私。

あの不思議な感覚は、今でもよく覚えています。

 

 

笑って泣いて、不思議な感覚も体験した、舞台『紙のドレスを燃やす夜-香港大夜総会-』。

劇中、オカマさんたちが自分のことを「造りものの花」と例えるので、観終ってからは、造花がちょっぴり愛おしくなりました。

 

 

花 赤

花 赤

 

 

 

「いつか書く」といいながら、随分経ってしまいました。

舞台『紙のドレスを燃やす夜-香港大夜総会-』の感想…。

 

記憶があやふやなところも、多々…あります。

1997年って…何年前だ?!

自分で振り返る用として、どこかに何かを書き留めておくのは大事だなぁ(しみじみ)。

 

舞台とはあまり関係ないのですが、終演後に客席から立ち上がれなかったことは、ハッキリと覚えています。

人生初!腰が抜けてしまったのです。

(上演中は、立ち上がりかける勢いだったクセに…)

 

会場内に友達と2人きりになって、劇場スタッフさんに心配されながら、這うようにして劇場を出たんだもんなぁ。

懐かしい…。

 

 

今年は、書き逃している地球ゴージャス公演や、過去の勢いだけの感想文をちょっと整理していこうと思います。