cometikiの9割は寺脇康文さんで、できている

私の9割は寺脇康文さんで、できている。…ので自然と思考が寺脇さんにつながっていくのでした。イラスト、日々のあれこれをまとめていきます。

地球ゴージャス公演vol.14 舞台『The Love Bugs』でトキメくことで掴めるのかもしれない

舞台『The Love Bugs』 寺脇さん妄想イラスト 2016年1月26日

舞台『The Love Bugs』 寺脇さん妄想イラスト 2016年1月26日

 

 

どうやら私は敵役の感情を考えてしまうらしい

2016年1月9日から、赤坂ACTシアターで開催されている、地球ゴージャス公演vol.14 舞台『The Love Bugs(ザ ラブ バグズ)』。

メインキャストに岸谷五朗さんと寺脇康文さん、そして城田優さん、蘭寿とむさん、大原櫻子さん、平間壮一さん、マルシアさんが出演されます。

 

私は、2016年1月23日(土)と1月24日(日)の2回、観てきました。

 

そのときの感想がコチラ

 

地球ゴージャス公演vol.14 舞台『The Love Bugs』初観感想

地球ゴージャス公演vol.14 舞台『The Love Bugs』2観目感想

 

 

今回の作品を観て思ったのは「物語が全然わからん!!」でした。

展開の早さに、私の感情が追いついていなかったのかもしれません。

とにかく、なにがわからないのか、どこでわからなくなってしまうのかも、わからない始末です。

 

そこで、わからないなりに「どうしてこんなに胸の中が、モヤモヤしてるんだろう?」と、心に引っかかっている場面やセリフを思い出し、現在、自分の中の感情と向き合っています。

 

すると、次から次へと、出てくる、出てくる!

劇場の客席に座って観てたときは、こんなに何かを思って(感じて)いたなんて、気づきもしなかったなぁ…。

 

この先感想内に、ネタばれも含まれますので、ご注意ください。

 

 

何度も舞台『The Love Bugs』を反芻する内に、「どうやら私は、シルバーたちがかわいそう(ちょっと言葉が違うかもしれないけど)だと思っているんだ!」ということに、たどり着いた。

 

シルバーとは、放射能で汚染された水の中から生まれた、新種の昆虫。

彼らは相手を噛むと、どんな昆虫でも、シルバーにしてしまえる能力を持っている。

 

凶暴で、世界中の昆虫たちをシルバーに完全変態させ、自分たちだけの世界を作ろうと目論んでいた。

 

それに巻き込まれたのが、"1000年に一度の祭典"に集められた、各種族のナンバー1たち。

シルバーの罠に嵌った!と気づいた、ナンバー1の昆虫たちは力を合わせて、シルバーたちを全滅させてしまう。

 

シルバーはなぜ、全滅させられたんだろう?

 

シルバーが強い感染力を持っているから?凶暴な性格だから?

元からいる昆虫たちは、自分たちの仲間を…世界を守るためだ!って言ってたけど…私からすれば、シルバーたちも"仲間(昆虫)"だよなー…と、思う。

 

放射能は確かに身体には悪いし、環境(生態系?)にもよくない…でも、その中でしか生まれて来られなかった命なんだよね。シルバーたちは。

それなら、シルバーたちにとって、放射能は害あるものではなく、必要不可欠な大事なものってことなんだ。

 

私たちにとったら"放射能=命の危険"が、アタリマエ。

でも、シルバーたちには"放射能=命の源"が、アタリマエ。

そのアタリマエは、わかりあおうとしないと、一生わかりあえないだろう…命に関わることだし。

 

 

あれ?

もしかして、シルバーたちは汚染された土地でしか、生きられないのかな。

 

汚染されていない場所こそ、シルバーたちにとったら"命の危険がある場所"だったのかも。

自分たちの過ごしやすい環境…汚染されている場所を増やそうにも、昆虫の立場ではできない。

このままでは種として終わってしまうだろう…ならば、汚染されていない場所でも生きていけるよう、今いる虫たちをシルバーにして、進化していけないだろうか?…と、執拗に、攻撃的になっていたのかもしれない。

 

 

シルバーたちと同じにしたら、怒られるかもしれないけど、世界中を飛び回ってきた、マルシアさん演じる、グザベロベだって、図鑑にも載っていない虫…つまりは新種…なんだよね?

 

それならもうちょっと、シルバー寄りの見方ができる…とか、これまでの知識や豊富な経験から、シルバーと元からいる昆虫たちの橋渡し役が…できたんじゃないのかなぁ、と悔やまれてなりません。

 

赤坂ACTシアター階段 2016年1月26日

赤坂ACTシアター階段 2016年1月26日

 

 

こんなハッピーエンドはダメなんだろうかと妄想してしまう

城田優さん演じるスィンクルマンは、シルバーに完全変態した仲間に噛まれて、感染(感染って言葉はちょっと違うかもしれないけど)し、最終的に、シルバーになってしまう。

 

その身体で、蘭寿とむさん演じるティアラを襲いそうになるのですが…そこでスィンクルマンは「俺を食べろ」と、ティアラに頼む。

彼女を傷つけたくないから。

 

スィンクルマンとティアラは、カマキリのオスとメスなので、メスがオスを食べるのはアタリマエ。

しかし、互いに愛し合ってしまった為に(ティアラ曰く、これまでこんな感情を知らなかったとのことなので)、ティアラはスィンクルマンを食べる行為が、辛く悲しいものになってしまった。

 

ここは本来なら、大号泣の感動シーンなのだと思う。

思うのだけれど…私は、スィンクルマンが「俺を食べろ」って言った瞬間…まず思ったのは「ティアラが感染したら、どうすんの?!」だった。

 

"噛んだら感染"という設定なので、シルバーの身体自体に毒はないのかもしれない。

でも、シルバーは放射能に汚染された水から生まれている…ということは…もしかしたら体内に、害のある物質が含まれてるかもしれない。

無害かもしれないけど、害のある可能性もある…そんな身体に変化してしまったら(完全変態を遂げてはいないものの)、愛する人に「食べてくれ」とは言えないな…と、思ってしまった。

 

「食べろ」も「食べるな」も、どっちもエゴでしかないのなら、ティアラを"愛する心"を持った、スィンクルマンがシルバーの凶暴性を制し、新しいシルバーとして生きていくってことになったらよかったのに。

 

自分がシルバーになったことで、スィンクルマンはただ"悪"と決めつけていた敵の心を感じることができ、全滅させてしまったことを、後悔するとか―…

 

 スィンクルマン「もう俺は、カマキリじゃないけど、それでも愛してくれるか?」

 

 ティアラ「あなたがあなたであるなら、私は愛し続ける!」

 

そして、完全変態を遂げたスィンクルマンと、ティアラを側で知識のあるグザベロベが支えていく…なんて結末は、望んじゃダメだったんだろうか。

…どうしても、シルバー寄りになっちゃうなー。

 

写真素材-自作 花-白色02

写真素材-自作 花-白色02

 

 

舞台『The Love Bugs』の感想…新しい着地点

悶々と考えているうちに"守るべきなにかがあるなら、戦うことも仕方ない"って結論に着地してしまったのですが、なにかが違う…気がする。

 

ただ、心理学者のフロイトも「(戦うことは人間の)本能だから止められない」…というようなことを、言われていた(ハズ)ので、戦いが起こるのは仕方ないのかもしれない。

一方で…戦争反対を唱え、平和を維持することができるのも、人間なんですよね。

 

だから…えっと…と、考えが行き詰まったところで、舞濱りんさんの記事に出会いました。

 

 正義がどちらにあるか、ということで行動するのではなく、信念を持てば、道を誤らずに済む。

 

 ーー自分はどうありたいか。

 

 それだけでいい。

 

 それが自分を強くする。

 

>引用元:正義|舞濱りん 【2月13日イブライブ】

 

この記事を読んで、なんだかストンと「あぁ、ここかぁ!?」と、いう気持ちにたどり着けました。

今回の舞台『The Love Bugs』の、着地点!!

 

それは

"自分の胸のトキメキだけを信じて生きていけ!"

 

 

岸谷さんが公演のPR活動中に、「この舞台は、どれだけ演者たちが、お客様をトキメかせられるかが勝負です」(というようなことを)言われていたこと。

そして、公演パンフレットにも書かれている寺脇さんの「人間、いつかは死ぬ」という、前向きな意味での言葉を思い出しました。

 

 

争いというものは、世の中からなくなることはないだろう。

けれどその中には、キラキラと胸ときめかせるものも沢山ある。

 

そのトキメキに気づこう!

大きなトキメキが、見つかるかもしれない。

小さな小さなトキメキだっていい!

自分の心が反応したことに、自信を持って…五感をフルに活かして、この世界を楽しもう!!

いいや!もう"楽しむ"と、覚悟を決めてしまおう!!…ってことなのかな、と。

 

物語の流れを追うことに必死になっていましたが、それよりも演者さんたちが放つ、一瞬一瞬の輝きを心が感じるままに受け取ればいいのかもしれない。

 

だって、世界っていう大きな流れの中では、"自分"を見失うことも、よくある。

見つけられないことも、多い。

地球からしてみたら、短い短い時間の中での出来事なのに。

 

残された時間"楽しむ"って覚悟を決めて、もう一度ちゃんと"自分"を見つけてあげよう。

"自分"を見つけるヒントは、"胸のトキメキ"。

それを沢山用意してくれているのが、舞台『The Love Bugs』なのかもしれないと、思いました。

 

うん!まとまりはないけど、なんかスッキリした!!